妊娠糖尿病になった話

妊娠9ヶ月に入って妊娠糖尿病と診断され、糖質制限を行いました。
自宅での血糖値測定は、食後2時間後に行っていました。


まずは食事療法ということで、そこから臨月に入る1ヶ月間(糖負荷試験を妊婦健診の1週間後に受けたので実質3週間)、本当にほんと~に試行錯誤してこうすればよさげだというのが分かりました。自分にはこれが合っていた、という法則が以下になります。

  1. 朝食後、昼食後の血糖値測定が終わったうえでおなかがへったら間食する
  2. タンパク質と野菜類は必ず食べる
  3. お米は100gがマスト
  4. 基準値オーバーしたら次の食事はお米などの主食は食べない
  5. つまるところ一汁一菜でOK
  6. 食事時間はゆっくり食べて30分はとるようにする
  7. 食後は家事などで最低30分ほどは動くようにする

1について

もうむしろ間食はしたほうがよくて、医師からは食事の流れでデザートやおやつ的なものを食べたほうがよいと言われたけれど、おなかいっぱい状態になるのもよくなくて、そうすると食事はほどほど(腹八分よりは七分ぐらい)にしておいて、血糖値測定後にナッツ類の小袋やクラッカー*1SOYJOYを食べるようにしました。他にもハイカカオや低糖質
をうたったチョコレート菓子など。おなかがへりすぎている状態で食事をすると、どうしても血糖値が上がりやすいように見受けられました。知らず知らずのうちに食べ過ぎになっているというのもあるし、たぶん仕組み的に上がりやすいのだと思います。糖を急激に吸収しやすいというか。

2と3について

それから、タンパク質と野菜類は必ず食べるというもの。自分の場合は主食であるお米の量が100gなので、基本的におなかがへります。それもあるけれど、タンパク質は思っていたよりもがっつり食べたほうが血糖値が下がりやすいように見えました。タンパク質は、メインで作ったおかず、に、納豆や冷奴を足していました。野菜類は、具材たっぷりのお味噌汁かコンソメスープ、もしくは玉ねぎをスライスしたものとか蒸しキャベツとかトマトを食べていました。両方食べるときもありました。ドレッシングは好きなものを使っていました。
お米は100g、というのは腹八分にしやすい量だったからです。もち麦を混ぜていました。あと、子どもが100g食べていて100gずつ冷凍ストックしていることもあり、準備が楽というのもありました。
これでやっと食後2時間後の血糖値が下がりましたので、あと2週間もこれでやっていこうということになりました(手術前の最終診察、最終栄養相談が2週間前だったので)。

4と5について

とはいうものの、基準値オーバーするときもけっこうあり、そういうときは次の食事の主食を抜くことで少しでも胎児を高血糖にさらさないようにしました。昼に高めになるときが多かったです。なので、せめて夜だけでもと調整していました。
あとは、面白いくらいにこれはどうしても血糖値が上がる、というものが、外食とお惣菜でした。コンビニ飯も含みます。なので、これらを食べる場合は極端ではありますが、主食を抜けば血糖値オーバーを防ぐことはできました。外食になる場合は割り切りました(血糖値測定もしませんし)。頑張りはするけれど、自分の場合はなんだかんだやっていたらもう出産だし、な時期だったので。

6について

元も子もない話ですが、そもそも早食いは血糖値が上がりやすいです。糖尿病でなくても早食いは避けたほうが無難です。

7について

血糖値を下げる方法としては運動もあるのですが、妊婦なので家事が代わりとなります。血糖値が上がると眠気もくるのでそれ防止でなるべく動いたほうが、ぐらいの気持ちでやっていました。


入院したら点滴の管を前日の夜に入れるので血糖値を細かく計測して危なければインスリンを投与すると代謝内科の医師は仰られていましたが、とくに措置はされずに手術を終えました。入院してから術後1日目の夜まで食前の血糖値を計っていて、術後はまったく何も食べていないのに120とか出るのですがそういうものらしいです。術後1日目の夜には80台に下がりました。
そして、結果としては赤子は低血糖になることもなく、1ヶ月健診でもはっきりと医師から「今回はトラブル無くて良かったですね」と言われました。最後の最後に刺客が現れたと思いましたが、本当に無事に終えることができて良かったです。


www.kaldi.co.jp
間食として食べていたものの中でとくに気に入ったものです。KALDIには素焼きナッツの大袋もたくさん売っているのですが、自分の場合はそれだと際限なく食べてしまいそうだったので小袋になっているものを選びました。これの良いところは、ドライパイナップルで甘味を、乾燥チーズで塩味を味わえることです。あとはSOYJOYを常備していました。外出時にこの二つを持ち歩いておけば安心です。
ちなみに、診断を受けてからの最初の1週間はまだ食事療法のことがよく分かっておらず、とりあえず間食無しで白米を130gぐらいにしてやってみたら妊娠中にもかかわらず体重が減りました。今までのダイエットで一番効果ありましたね。


妊娠糖尿病になって良かったことは、食事がどういうものなのかが分かったことです。今さら?って感じかもしれませんが、食べたいけれど"食事"にそこまで関心が無い人間なので、実は離乳食作りで栄養バランスを知り、今やっと自分自身のことで実感したところなのです。わたしは自身に何か起こらないとなかなか行動に移れない人間なので、事が起きてからというのは実際良くないとは思うのですが、そこでやっと"やるぜ!"という・・・。今回は終盤で発覚して対策を始めたのでほぼ付け焼刃でしたが、栄養バランスのことが少しは分かっただけでも自分のためにはなったなと感じました。


残念なことに、退院後はおなかがすきまくることや思うように動けないこともあり、スナック菓子でとりあえず空腹を満たすというめちゃくちゃな食生活を送っていますが、そろそろ整えていきたい所存です。針が余っているのでたまに夜ご飯後の血糖値計測をしていますが、妊娠中のようにどーんと上がることはなくなりました。来年の1月下旬に糖負荷試験を受けて結果がどうなるかです。ついでに呼吸器内科もそのときに最後の診察を受けてきます。出産の診断書を見たらはっきりと喘息と書かれていたのですが、喘息にしろ糖尿病にしろ慢性疾患ってやつなので一生ものじゃないですか・・・。今は喘息の症状が出ていなくて実は吸入もしなくなっていますが、今のところは大丈夫です。勝手な憶測ですが、風邪をひいたら症状が出そうだと予想しています。妊娠中は呼吸器内科の先生がえらく気にかけて処方箋を出してくれていたのですが*2、たしかに術後は咳なんてもってのほかなのでありがたかったです。手術後の咳とくしゃみは厳禁ですよ。

補足

血圧ですが、今回は問題なく出産を終えました。関係しているか分かりませんが、浮腫は手術後しばらくしか現れませんでした*3

*1:リッツを食べていました

*2:産科の先生もです

*3:出産後は浮腫むものみたいです