手術(帝王切開)について

先日、朝から吹雪いて一日中雪が降り続ける日に帝王切開にて無事出産が完了しました。

人生初の手術ということもあり、好奇心はありつつも恐怖のほうが勝っていました。麻酔がとにかく怖かったんですよね…。
出術室に入ると本人確認されてから手術台に上がるのですが、これの幅が人1人分なので狭いのなんのって。まずは心電図取るやつとパルスオキシメーターと血圧測定の機械を着けてもらい、ここで予期せぬことに輸血用のルート確保しますってことでもう1本点滴しまーすって言われて局所麻酔しながらなんですけど3回目で成功させていました。3箇所とも右手、右腕だったのでルート確保中に変に力が入りすぎて3日ほどは右肩なのか首なのか詳細箇所は曖昧ですが筋肉痛でだいぶ痛かったです。そしたらいよいよ硬膜外麻酔と脊髄くも膜下麻酔です。左側を下にして背中を丸めるのですが、まず点滴が2箇所つながっているし手術台が狭くて寝返りがしにくいので補助してもらいつつ、丸めるのもおなかが大きいしでやっぱり補助してもらいつつでけっこう大変でした。で、局所麻酔してからなのですが背中の局所麻酔がなんともいえない痛みでした。べつに声を出すほどでもないしなんならその前の3回分のほうが痛かったですけど、薬液が流れてくるときにズンとした痛みがあってそれが気持ち悪かったです。その後の麻酔本番はもちろん何も感じず快適でした。麻酔が完了するとすぐに震えが来てもう身を任せるわ状態になります。麻酔が効く部分と効かない部分に保冷剤のようなものを当てながら効きを確認されつつフットポンプを装着されます。麻酔が効いてきたら導尿されます。この導尿も地味に心配していたのですがこの病院では麻酔が効いた後に行うやり方でした。
手術自体はどうということもなく良い体験でした。匂いとか音もまったく分かりませんし(経験済みの方はお分かりかと思いますが、幕が張られて何も見えません。あと、わりと騒がしいです)。手術室に入ってから1時間後に赤子が取り出され、めちゃくちゃ元気に泣いていました。その泣き声を聞きながら周りの方たちが「いきなり取り出されて怒ってるわ」と言っていました。経膣分娩じゃないからそりゃビックリするよねぇ。待機していた助産師さんたちに綺麗にしてもらって隣に連れてきてもらい、付き添いの担当看護師さんに渡しておいたカメラで記念撮影してもらいました。それから赤子はケース毎病棟へ移動します。赤子が手術室から出て行った後はウトウトする薬と酸素マスクを着けられて不思議な感覚のまま過ごしていました。「もうすぐで終わりますよー」って声をかけてもらったと思ったら意識がハッキリしてくるんですよ。
そうだ、コロナ禍での出産なので家族がどういう扱いだったのかも残しておきます。病棟前に面会コーナーが設営されていてそこで待機です。しかも1名のみ。当然、夫に来てもらいました。まず、手術室へ担当看護師さんと一緒に徒歩で向かうのですが、その際に距離を取って会うことができます。で、夫は赤子が病棟へ運ばれてくるまでそこで待機します(好きなところ行っていてもよいけど)。夫は赤子と面会コーナー前(という名の廊下なのですが)で、赤子とケース越しに対面します。その1時間半後ぐらいに私が病室のベッドごと病棟へ戻ってくるのでまた待機します(ここもまた、待ち時間が読めれば好きなとこ行っていてもよいです)。で、私とも対面です。ここで夫とはお別れです。入院患者との面会は禁止されているので、物の受け渡しのために面会コーナーがある感じです。
それにしても、手術室はとても明るく、Apple Musicの TOP100JAPANみたいなリストの音楽が流れていました。『うっせぇわ』とか。自分の意識がハッキリとしている間にはKing Gnuが流れなかったので残念。あと、執刀医含め麻酔科の方達など手術室にいる全員が女性だったのが印象的でした。最後にレントゲンを撮りに登場した人だけが男性でした。今となっては女性オンリーだったからこその部分は大きかったような気がします。偶然の人員配置かもしれないけど精神的にありがたかったです。

帝王切開というのは本人が希望して行われる出産方法ではないはずなので、自分も経膣分娩で産むんだなーとボンヤリと考えていたところに胎盤位置の問題で総合病院への転院を余儀なくすることになり、最終的には低置胎盤という診断になり帝王切開が取られました。陣痛は体験できませんでしたが、手術での出産もまた貴重な体験でした。
そして、痛い痛いと評判?の手術後ですが、自分が入院した病院では硬膜外麻酔のチューブを背中からつないだまま手術が終わり、薬が無くなるまではつなげっぱなしでいられます。私は術後3日目に外してもらいました(これでやっとシャワーに入れるし自由がきくようになります)。確かに術後1日目は早々に歩行開始したものの痛みが強くてロキソニン服用のうえ麻酔液?の早送りを1度だけしました(私はロキソニンだけでよかったのですが、勝手に看護師さんが痛そうにしていると見て早送りされてしまった)。
術後1日目は、
フットポンプを外してもらう

ベッドから立ち上がる

トイレまで歩いてみる

クリアしたら心電図測るやつとパルスオキシメーターと血圧測定器と導尿を外してもらう

外してもらった後の初回トイレ時のみ看護師さんが付き添ってくれる

無事におしっこも出たらあとは点滴はまだつながっているけど自由に動いてよし

点滴が終わったら外してもらう

支えが無いとさすがに歩けないので点滴スタンドを借りることに

あとは必要ならロキソニンを6時間開けて服用するだけ
という流れでした。
この術後1日目はさすがに一度座ると立ち上がるのがけっこう痛いというかふんばりが効かないのでなかなか億劫になります。私は歩行開始してからベッドに寝ることはせず普通に椅子と机を使ってやりたいことをやっていました。ベッド配置なども母子同室に向けて変えられたこともあって荷物整理などをして過ごしていました。あと、放送大学の単位認定試験をやり始めました。入院期間と試験期間がモロ被りで「詰んだ!」と思いましたが、今となっては退院後のほうができない環境だったのでちょうどよかったです。退院前に病院内の郵便局へ出すことができました。あと、看護師さんたちにも知られて考慮してもらえたのが大きかったです。術後2日目は、明らかに立ち上がったりするときのふんばりが昨日よりはマシになっていました。点滴スタンドは使っていました。術後3日目ともなると支えも不要となり売店へもゆっくりとですが出掛けていました。ただ、退院するまでベッド柵を使って起き上がっていました。おなかに力を入れられないと途端に弱々しくなるものなんですね。ちなみに、咳とくしゃみは厳禁です。幸いまだ寒さを感じなかったのでくしゃみは出なかったのですが、咳はたまに出ていたのでやっばかったです。

次回は、入院の持ち物編となります。