『ゴールデンカムイ』を読んだゴールデンウィーク

ゴールデンカムイ』を読みました。
話題作が無料で読めるなら読んでおこうと。ただ、文字量がわりと多かったためストーリーを追うことだけに集中して読んだので、アイヌ文化や狩猟に関しての部分は斜め読みしました。このような読み方でかつ一度しか読んでいないということを示したうえで感想のようなものを書きます。あと、本誌連載を追って読むのではなく完結してから一気読みしているということもあるので、印象は異なっているかもしれないです。
個人的には土方歳三のifものとして読んでいました。

以下、たたみます。



【ストーリー】
これそのものは最初から最後まで一貫していてブレていないと感じたので読みやすかったです。むしろ綺麗にちょうどよい長さで完結していて凄いなと。ただ、これは次に書きますが、そこに出てくるキャラクターたちの一部が個人的に不明瞭でなんだかなという思いもあります。
あ、ラストバトルのヒグマについては単行本で加筆(説明)があるのでしょうか。いくら狩猟もメインテーマだからって唐突すぎやしませんかね…。*1

【キャラクター】
意外と主人公である杉元の過去とかってそんなに掘り下げていなくて個人的にはこういう描かれ方の主人公が好きです。主人公というだけでくどい描写があったりするのですが、梅ちゃんとのことといいけっこうあっさりめだよなーと。
自分が読んでいて不明瞭に感じたのは、尾形と鶴見です。
尾形は何が本当の目的だったのか。鶴見を出し抜いて師団長になることがそんなに本望のようには思えないのですが…。なぜかというと、親子関係や義弟との関係も劣等感故のものだとするとそんなに師団長の立場って必要なのかなとしっくりこなかったんですよね。明らかに敵対することは分かっていましたが、ギャグ要員ではないキャラクターだったので杉元側メンバーにいるとホッとしました。逆に白石よりも場を和ませるときがあったので。
鶴見ですが、彼は3人への復讐が根底にあったことは確実だと思いました。だからこそ、最後に権利書に手を伸ばせたのだと。まぁ、あそこで遺骨に手を伸ばしたら話にならないのですが。不明瞭というかいまいちラスボスっぽくなくて…。すみません、個人的な好みの話ですね。

*1:熊害もテーマみたいですね…